前回に続き静岡県沼津市にあるベアード・ブルーイングさんのShuzenji Heritage Hellesです。
トーストの香りの後に、アルコールの香りも感じます。モルトのアロマも比較的強く感じます。後味がとてもすっきりとしたラガービール。苦みはスッと消える、クリアなラガービールです。二次発酵を瓶の中で行うようで、発砲感(シュワシュワ感)は弱いですが、フレーバーもモルトを感じながら、スッと飲めるビールです。
へレスとは、「淡いビール」という意味で、反対に「暗い(デュンケル)」があります。へレスラガーは、ドイツのバイエルン地方で今も作られる歴史あるビールスタイルです。
また、ヘリテッジとは、「生まれながらにして受け継いでいる遺産」という意味のようです。伝統的にドイツで作られ続けているまさに遺産ということですね。
名称 | Shuzenji Heritage Helles |
スタイル | へレスラガー |
原料名 | 麦芽、大麦、ホップ、糖類、酵母 |
ホップ | 生ホップ ( ペレット、抽出物は不使用 )- 各種 |
IBU | 18 |
ABV | 5.0% |
内容量 | 330ml |
その他 | 無濾過、瓶の中で二次発酵を行う自然発砲 |
ベアード・ブルーイングのHPには、「ブライアンの醸造ノート」という記事があります。そこから少し紹介します。この修善寺ヘリテッジへレスの製造は、デコクションマッシュ製法というドイツの伝統的な製法を取り入れています。この製法は、麦芽をお粥のように煮沸する際、麦汁の一部を他の設備に移し、短時間煮沸させてまた元の窯へ戻し、窯の麦汁の温度を段階的に上げていく方法です。これにより、モルトの個性がよりリッチに、味に深みや厚みが出ると記載があります。
最近は、ドライホッピングなど、ホップのとても強い香り、爽快さが注目されていますが、伝統的なホップとリッチなモルトを感じるビールも楽しみがあります。